新米ってなに?
毎年秋になると新米のニュースが流れますね。
新米と呼ばれるのは、その年の秋(8~9月)に収穫したお米になります。収穫されたお米は次の収穫時期までの1年を通して販売されますが、新米と呼ぶことができるのは収穫した年を超えるまで(収穫年の12月31日まで)です。よって秋の収穫から年末までが、水分量の多いピカピカの新米と呼ばれるお米を食べることができる時期というわけです。
一方で、前年に収穫されたお米を古米と呼びます。古米だから美味しくないというわけではなく、お米の持つ特徴が変わってきます。例えばパラパラとしたチャーハンを作るときは、水分量が多い新米よりも、多少水分量が下がった古米のほうが向いていますよね。そんな風に、それぞれの特徴に合わせた料理に利用できます。
また、新米を炊くときには、新米が持つ水分量を考慮して、少なめのお水で炊きましょう。
お米の保管
お米に賞味期限はあるの?
玄米の状態での低温保存であれば極端に劣化することは少ないですが、白米の場合は玄米に比べて酸化が進みやすく、精米後およそ1ヵ月で味が落ちてくるといわれています。
鮮度が良い状態で美味しく召し上がっていただくためにも、適量をこまめに買うことがおすすめです。また、時期によっても劣化速度は変化します。気温の高い時期や保存時の湿度の高さなどを考え、季節に合わせて購入の量を変えるのも一つの方法です。
保存方法は米びつに移すだけ?
購入したお米は米びつに移した後は常温で置きっぱなしという方も多いでしょう。そのまま時間がたち、米びつの中でお米が粉を吹いている、なんてことがありませんでしたか?お米が粉を吹いてしまうのは、お米が少しづつ酸化することが原因です。
米びつに移した後も、お米は低温での保存が望ましいとされています。最適な保管場所は安定した低温で保管ができる冷蔵庫です。しかし冷蔵庫では大量のお米を保存するスペースが作れないこともあると思います。精米した白米は短期間に食べきることがおいしいご飯を食べるコツでもありますので、冷蔵庫保存ができる少量ずつこまめに購入することをおすすめします。
保存場所に黒い虫が発生した
お米や穀物を好む虫が保管場所に発生してしまうことがあります。特に夏場の気温が高い時期は、お米を密閉容器になどに移し、冷蔵庫などで保管しましょう。また、防虫効果がある唐辛子を保存容器の中に入れるのも有効な手です。最近では、お米の防虫専用の商品なども多くありますので、ぜひ利用してみてください。
美味しく食べて上手に保存するためにも、夏場は2週間ほどで食べきれる量を保存することが理想です。
おいしい炊き方
お米をはかる
カップではかる場合は、カップのフチからすりきり1杯=1合です。
キッチンスケールなど重量ではかる場合、1合は150g。加えるお水の量も変わってくるので、お米の計量は正確に行いましょう。
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最近の精米技術であれば、お米を「ガシガシ研ぐ」というより「サッと洗う」といった感じになります。
まずはたっぷりのお水の中でかき混ぜて濁ったお水を流します。お米は、水に触れた瞬間から吸収を始めるので、ヌカなどを含んだ水を吸収しないように、濁った水は手早く流すことがポイントです。
それを3~4回繰り返し、少し濁っているくらいで洗米は終了です。お水が透明になるまで洗米する必要はありません。
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加水する
合数にあわせて炊飯器の目盛を基準に加水します。
新米は一度普段通りに炊いてみて、お好みで水量を調節するといいでしょう。
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浸漬させる
お米を水に浸すことを浸漬といいます。夏場は30分~1時間、冬場は1~2時間ほどの浸漬が基準です。お米の中心までしっかりと水分を吸収することで、ふっくらとしたご飯を炊くことができます。
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炊きあがったら蒸らす
炊きあがりの合図がしたら、そのまま10~15分蒸らします。この時間が長すぎると、水滴が落ちて水っぽくなってしまうのでほどほどに。蒸らしが終わったら、蓋を開けしゃもじで切るようにほぐします。この時、蓋についた水滴がご飯に入らないようにサッとふき取りましょう。まんべんなく混ぜたら完成です!
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保温と保存
便利な保温機能ですが、長くても4時間ほどにしましょう。保温といえど、ご飯はどんどん酸化していき、臭いや変色の原因となってしまいます。その都度炊飯して炊き立てを食べていただくのが理想ですが、忙しい現代です。多めに炊いて、残ったご飯を一食分ずつラップで包み、冷凍庫で保存することもできます。